弁護士のいろいろな働き方

イケメン弁護士(モデル) 一般人が思い浮かべる典型的な弁護士の仕事(街中に事務所を構えて裁判や離婚相談、借金の整理などをする)は町弁と呼ばれる人々がしています。

 町弁とは町医者的弁護士のことです。人によって得意分野(刑事裁判を多く担当している、企業の顧問になっている)も一応ありますが、たいていの弁護士が何でも屋さんのような感じでいろんなことをしています。

 町弁の中で自分で事務所を開いていない人は、居候弁護士ということで「いそ弁」と呼ばれます。

 新しく弁護士になった人はまず事務所に就職し、「いそ弁」として数年勉強&貯金してから独立します。共同経営という形で数人で事務所を構えている場合もあります。

 弁護士の仕事=裁判というイメージがありますが、ほとんど法廷に立たない弁護士もいます。
それが「渉外弁護士」と「企業内弁護士」です。以下で解説します。

渉外弁護士

photo1

 渉外弁護士は弁護士というより、法律知識を生かしたエリートコンサルタントという感じです。一般人が普通にイメージする弁護士のような仕事はせずに、渉外という名の通り、国際間でビジネス取引をする際に、書類作成やアドバイスなどをします。外資系企業がクライアントのことが多いですが、海外に進出している国内企業の相談に乗ることもあるようです。

 渉外弁護士は体力・知力が必要とされるので、若くして司法試験に受かった人がなることが多いです。つまり、渉外弁護士は弁護士の中でもさらにエリートでやる気のある人ということです。仕事はかなり忙しく、毎日終電という話も良く聞きます。そのため離職率も高いです。給料は町弁と比べて桁違いに良く、就職1年目から軽く1千万を超えます。

企業内(組織内)弁護士

photo1 企業内弁護士は、サラリーマン弁護士という感じで、特定企業の社員・役員として働きます。企業のお抱えという点では産業医と同じですね。

 勤務先の企業関係の訴訟がない限り、法廷にもほとんど行かないようです。ちなみに、勤務先には官公庁もあるらしいので、公務員弁護士もいるということですね。


企業内弁護士(イメージ)  企業内弁護士は法律知識を生かして企業の法律関係の業務をするということで、つまり、やっていることは企業の法務部で働く人と同じなのですが、より専門知識があるので企業としては頼もしい存在だと思います。

 この企業内弁護士、まだ数は少なく、都市圏に集中しているので田舎にはめったにいません(田舎には弁護士を社内に抱えるだけの体力のある企業もなかなかないので、活躍の機会がないようです)。

 ただ、数は最近徐々に増えつつあるようです。これは司法制度改革で弁護士が増え、弁護士がいろんなところに活躍の場を求めているのが理由のようです。

 普通の弁護士は自営業なので収入が不安定ですが、企業内弁護士はお給料制なので、堅実さがあって良いと思います。他の弁護士と比べてそんなに忙しくないし、ゆとりのある暮らしをしたい人にはお勧めです。もちろん、会社によって条件はかなり違うので、厳しいところは大変だと思いますが…。



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